「親に依存していたことが自身で行えるようになる時期に、自我の芽生えることにより 「自分で」と主張する行動が生じる。発達の程度により様々なイヤイヤがあり、 大人の見解とは逆の主張が行われることもある。」(Wikipedia ”反抗期”より)

 

子どもたちは、およそ10歳前後の自我の発芽時期に、親との関係において「わたし」を定義するとき、 何らかの信条を持ちます。それは”Core Belief”と呼ばれ、一般的に次のように表すことができます。

 

ぼくは/わたしは〇〇しなければならない。(〇〇しないと愛されないから。) 

ぼくは/わたしは✕✕してはならない。(✕✕したら叱られるから。)

 

そしてそれらの核となる信条と一体化した後、子供たちは、その信条の内容が正当であるという証拠を、 世界に探し求めることになるのですが、その前に子どもたちは困難な時期を迎えます。それは「反抗期」です。

 

およそ15歳前後に発達を始める魂の体=アストラル体が、自我の信条と衝突するようになります。 「反抗」は子どものアストラル体と、親や周囲の大人の意向を反映した自我の信条との間に生じる、 葛藤と見ることができます。未熟な自我は、信条を盾にアストラル体を抑え込もうとしますが、 この時期の魂体の勢いに勝つことはできず、その信条を持つに至った人間関係に責任を転嫁し、 親や周りの大人を批判や否定したり、拒否あるいは無視するようになるのです。 ですから子どもたちにとって反抗期とは、アストラル体が、信条という親や大人たちによる刷り込みや限定から、 自我を取り戻す試みと言うことができます。

 

アストラル体による自我の信条に対する「脱構築」のこころみは、一般的に20歳の頃までには完了すると 考えられますが、アストラル体の発達が落ち着いた21歳頃以降は、アストラル体の働きかけによって、 必要な変更や修正を施された信条に基づいて、およそ42歳の頃まで、自我の発達段階に移行します。

 

反抗期の子どもを持つ親たちは、子どもたちに対して、それまでどのような意識状態で接してきたか、 どのような意図で働きかけてきたか、どのような言動で向かい合ってきたか、それらが子どもたちの魂によって、 「事前に」審判されるという、大変貴重な時期を、子どもたちと共に経験をしていることになります。 子どもたちの反抗は、おそらく親たち自身の子ども時代の姿を映し出している鏡を見ることになるため、 直視することが難しいケースもあるかもしれませんが、子どもたちの魂からの大切な贈り物と見ることもできるでしょう。

 

松果体と愛のワークショップでは、先ず子どもの反抗期を経験している親たちの信念と、問題を複雑化している 可能性のある家族の信念を探ります。そして該当する信念が、子どもたちが自らの魂の健全な発達のために、 葛藤を自分で乗り越えるプロセスを阻害すると判断された場合、本人が望む限りにおいて削除していただきます。

 

「親子」というアイデンティティが創り出す「反抗期」の元型は、当事者である親の信念とその写しとも言うべき 子どもの信条に応じてシナリオを書き、それを親自身と子どもに演じさせ、親に対する子の反抗として経験させます。 親たちの信念が創り出す元型のなかで、子どもたちの魂の体は、自我に懸命に働きかけ、内なる世界に「調和」を 創り出そうとしているかのようです。

 

反抗期の子どもたちに対して親たちにできる最善のことは、子どもたちの魂の自然な成長を妨げるような信念を手放し、 子どもたちの魂の健全な発達のプロセスを信頼して、いつもハートを開いて笑っていることです。 子ども時代のわたしたちが、親たちに、いつもそうしていてほしかったように。。

 

 未来像をもってプロセスを信頼してください。 

そうすれば魔法を見るでしょう。